私の就活はまさに氷河期真っ只中に行われた。私は専門職希望ではなく一般事務希望だったのでとりあえず手当たり次第受けた。氷河期と言われただけあって、簡単に内定は取れないだろうなぁと思っていたので、内定をいただくまで20社程受けたけど、そんなものかと思っていた。でも自分を主張し、受け続けるものの、不採用が続くといい気分ではなかった。

 

 毎回面接や試験があるたびにその会社に向かう。降りたことない駅や通ったことのない道を、スマホもなかったので地図を見ながら探す。

実際歩くと隠れ家的なステキなお店を発見したり、花が咲いていて春が来たなと思ったり。季節が変わると空気や空も変わり、歩いていると色々な発見があった。

東京は駅と駅の距離が短いので歩いているとすぐに次の駅に着いたりする。「ここ見たことあるなぁ」「ここはこの道につながっていたのか」とかその発見が楽しかった。


 後ろを振り返れば今まで歩んできた道のりが見える。あの時は分からなかったその道は見えない糸のように繋がっている。そしてそれは未来へと繋がっていのだろう。と言ってみる。


結論からすれば私は散歩が好きなアラフォーなのである。